ドラクエ原作の久美沙織がリュカ名称を巡り訴訟!長野地裁の判決は?

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1986年5月に第1作が発売されたゲーム「ドラゴンクエスト」。

自分たちでキャラクターをつくって冒険をする、ロールプレイングゲームの先駆けともいえるゲームでみんな夢中になってプレイしたものです。

そんなドラゴンクエストが映画化され、とても話題になりましたが、その裏で残念なことが起こっています。

ドラクエのノベライズ作家が提訴した内容とは

映画「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」が公開された2019年8月2日、ドラゴンクエストのノベライズ版の作者「久美 沙織(くみ さおり)」さんが映画製作者委員会を相手取って民事訴訟を起こしたことがわかりました。

「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」は、ゲーム「ドラゴンクエストⅤ」をもとに作られています。

その「ドラゴンクエストⅤ」のノベライズ「小説ドラゴンクエストⅤ―天空の花嫁」(現スクウェア・エニックス)を書いたのが久美さんです。

その小説の主人公は、久美さんが名付けた「リュカ」なのですが、そのキャラクター名が映画で無断で使用されたというのです。

久美さんは、映画「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」が公開された8月2日に自身のツイッターを更新。

主人公の略称「リュカ」の名前を無断で使用され、本名の一部も改変されたとして、使用許諾契約の締結や映画のクレジットに久美さん自身の名前を掲載することを求めて、長野地裁に提訴したと発表しました。

「水を差すことはしたくなかった」…久美さんの想い

久美さんが出した報道向けの発表文は以下です。

引用文章

提訴に踏み切った理由は、

「ドラゴンクエストⅤを映画化するにあたり、主人公の名にリュカを使うとしたら、それは私の小説が存在したゆえで、また、読者のかたがたが多数おられたからだと思われました」

とし、続けて、

「訴訟の請求事項は名誉回復のみであり、金銭賠償の請求はしておりません。

また、映画の上映差し止めも請求しておりません。

楽しい映画ですから、多くのかたにご覧頂きたいと、心底、思っております。

本当は本件訴訟のような水を差すこともしたくはなかったのです」

「ファンのみなさまにおかけするご迷惑ができるだけ少ない方法で、事後承諾でいいので、契約し、クレジットしていただければ十分です」

と要望しました。

(出典:twitter)

ロールプレイングゲームは、プレイヤーがキャラクターに名前をつけることからゲームが始まります。

なので、「リュカ」という名前はゲームが小説になるときに久美さんが名付けた名前です。

今回の訴訟は、小説を映画にする際、どこまで小説に忠実にするのか、名前をどうするのかなどの契約や話し合いがなされていなかった結果だと思います。

ツイッターに続々上がる、ドラクエ世代の言葉

ドラクエの映画に関する今回の訴訟に関して、ツイッターにはドラクエ世代から多くの声が寄せられています。

『映画に「リュカ」というキャラクターが出ると知って「さすが、わかってるなぁ」と思っていたのに、訴訟のことを知って観る気をなくした』という声、久美さんに無断でリュカの名前を使った制作者委員会に対する失望…。

ドラクエ世代の多くの方が久美さんの小説も読んできました。

ゲームとはまた違うドラクエの世界を小説でも楽しんできたのです。

だからこそ、久美さんの思いを代弁するかのような言葉が多く投稿されているんですね。

まとめ

8月5日現在、判決はまだ出ていません。

作者にとって愛着の深いキャラクターの名前に関する今回の訴訟、また似たようなことが起きないように、とても意味のある訴訟なのではないかと思います。

ドラクエ世代も気持ちよく映画を楽しむためにも、今回の問題が早く解決することを願っています。