痴漢を撃退した会社員ってどんな人?誤解されない対策とは?

社会

こんにちは!

混雑した電車やバスでの痴漢行為は、いつになっても減りません。

痴漢された女性は泣き寝入りすることが多く、駅員に引き渡したり大きな声を上げたりすることはなかなかできません。

そんななか、勇敢に痴漢を取り押さえた男性がいます。ただ、取り押さえたあとに少し困ったことにもなっています。

さて、どんな男性だったのか、またどんなことに困っているのかについてお話ししたいと思います。

痴漢を撃退した会社員はこんな人!

痴漢を取り押さえたのは、会社員の さん(44歳)という男性です。

吉田さんは今回、痴漢を取り押さえたときに全治3ヶ月の怪我を負いましたが、「もしまた痴漢を目にしたら、同じことをするだろう」と語っています。

今年から吉田さんの長女が中学校に入学して電車通学を始めたため、吉田さんは娘が被害にあったらと思うと、なおさら見過ごせない」と思っているのです。

痴漢行為を目撃したり助けを求められたりしてもなかなか取り押さえたりすることが難しいなか、見事に痴漢を取り押さえた吉田さん。

怪我を負ってもやはり、次に目撃したらやはり同じことをするだろうと語る吉田さん。

とても正義感の強い方なんですね。

吉田さんが痴漢を撃退した経緯と、吉田さんの負った怪我とは

吉田さんが痴漢を撃退したのは2019年6月5日の午前8時ごろです。

板橋駅からJR埼京線上り電車に乗ろうとしたときに「痴漢されました!助けてください!」という女性の叫び声を聞きました。

見ると、OLらしき若い女性が中年男性のベルトをつかんで歩いているところでした。

女性が駅員へその男性を引き渡そうとした瞬間、吉田さんは「痴漢が逃げる」と感じたそうです。

案の定、痴漢は駅員を振り切って全速力でホームの端へと走り出しました。

「痴漢は線路に降りて線路の外に逃げるつもりだ」と考えた吉田さんは、走って追いかけると同時に周りの人に向かって「転ばせろ!」と叫びました。

ちょうど前日にSNSで痴漢に足を引っかけて転ばせて捕まえた動画を見たところだったからです。

そして、吉田さんの「転ばせろ!」という声を聞いて、会社員風の男性が痴漢の前に足を出しました。

痴漢がよろめいて速度が落ちたところに、高校時代アメフト部だった吉田さんがタックルし、痴漢を無事捕まえましたが、吉田さんはその際に負傷してしまいます。

右膝をホームに強打し、さらに痴漢に蹴れらた際に服が破れ、左の脇腹をすりむいて出血もしてしまいました。

吉田さんは医務室に連れていかれましたが、そこから立ち上がることができず救急搬送されるほどでした。

その際、救急隊員や看護師に痴漢した張本人だと間違えられ、冷たい扱いを受けたりもしました。

その後、吉田さんの怪我は1ヶ月で治ると言われましたが、2週間ほどで痛みがぶり返して、再度受診してMRIを撮ったところ骨挫傷と診断され、全治3ヶ月だと言われたのです。

人助けもお金がないとできない?

吉田さんはその年の4月に、現在の勤め先に転職したばかりで、まだ有給休暇がありませんでした。

勤め先の社長は事件を知って「気にせずに休んで」と言ってくれましたが、吉田さんは「そう言われると休むのが心苦しくなって…。入社2ヶ月でいちばん頑張らなければいけない時期でもあった」と言い、休みは取りませんでした。

勤め先は最寄駅から徒歩10分程度でしたが、痛みのため歩行がままならず25分くらいかかるようになりました。

また、週1回の朝7時からの朝会前日は、遅刻しないように努め際の近くにホテルをとって前泊をしました。

そのため、医療費や宿泊費はどんどんかさんでいったのです。

補償制度はないの?

警視庁によると、一般人が痴漢などの被疑者を取り押さえる際に怪我をしたり障害が残ったりした場合には、治療費などを支払う制度があります。

ただ、制度を利用する際の手続きは、所轄の警察署長の報告によって始まると定められています。

つまり、申請をするのは取り押さえて怪我をした本人ではなくて警察署長なのです。

吉田さんが所轄署に問い合わせたところ、制度を使えるか検討中で「補償が支払われるかどうかはまだわからない」と回答されたそうです。

吉田さんは、「制度について知らない人も多く、人助けにすら経済格差が生じてしまっているのではないか」と疑問を抱いています。

痴漢だと誤解されないための対策

吉田さんは、痴漢を取り押さえましたが、そのとき最初は痴漢した側だと誤解されてしまいました。

ただ、取り押さえなくても、ただ電車に乗っているだけで痴漢と勘違いされることもあるかと思います。

痴漢だと誤解されないためには「どう見ても痴漢できないような状況をつくること」がいちばん大事です。

具体的には、男性だったら女性の近くに立たないこと、つり革を持つなどして手を上に上げること、可能なら満員電車を避けること、です。

誤解されないための対策を取っても疑われた場合は、とにかくその場から立ち去るのが正解だと言われていますが、立ち去ると心証を悪くすることもあります。

それよりも、ホームではっきりと否定することと、周囲で目撃していた人を探す方が賢明です。

駅員室まで行くと、相手と隔離された状態で事情を聞かれることがあるので、誤解を解くのが難しくなるし、そのまま警察署まで連行されることもあります。

なので、駅員室に行く前にはっきりと誤解を解くことが大事なのです。

まとめ

いかがだったでしょうか?

痴漢行為を目撃してもなかなか助けたりすることは難しいものです。

取り押さえた際に怪我をしても補償が少ないとなると、なおさら二の足を踏んでしまうかもしれません。

ただ、女性としてはそのような男性がひとりでも増えたらうれしいなと感じています。